美術展巡り53 パプアニューギニアの民族誌展  ~山梨県立考古博物館~

秋から年末にかけて、山梨県立考古博物館で ‘縄文文化の謎を考える-パプアニューギニアの民族誌展-’ が開催されました。

山梨県立考古博物館は、甲斐風土記の丘・曽根丘陵公園内にあり、斐銚⼦塚古墳や丸⼭塚古墳などの遺跡がある博物館です。また、多くの縄文土器や土偶のコレクションがあります。

パプアニューギニアの民族誌展,2025 山梨県立考古博物館

本展は、太平洋に位置する島国パプアニューギニアを長年 調査・研究してきた早稲田大学考古学研究室が所有する民俗資料を、本館が所有する縄文土器・土偶と併せて展示し、両地域の儀礼や精神性など類似する文化について探っていこうという試みです。

会場に入って驚いたのは、パプアニューギニアの数々の人物や動物像、仮面、土器、装飾品など。いずれも実際に使用することを前提に作られているものの、芸術性が高くオリジナリティに富んだアート作品のようでした。今夏にアーティゾン美術館で開催されたオーストラリア原住民を由来とする ‘アボリジナルアート’ が思い返されるとともに、その原形が伺えるような展示でした。

マッドマンの上面(左), 儀礼用被り面(中央)他
舞台用被り面
舞踏儀礼用被り面
儀礼用仮面土器
サゴヤシ澱粉貯蔵用大壺(左), 煮炊き用土器(中央), サゴヤシ澱粉貯蔵用壺(右)
クラカヌーの舳先飾り(左), 樹皮布(右)
サゴヤシ伐採用石斧(左), サゴヤシ芯用斧(右)
ネックレス
貝貨
儀礼用前垂れ
カエルのトーテム(右)
豚の置物(右)

造形物の多くが儀礼を目的としており、被り面や精霊像は自然に対する深い信仰心や精神性を表現したものだと思いました。日本の縄文文化と共通する点も多いように思いますが、パプアニューギニアの造形はより華やかで躍動的。ユーモラスでもあり、洗練されたプリミティブアートのように感じました。

今回は、日頃目にする機会の少ないパプアニューギニアの展示物を紹介します。

ヤムイモ畑の標識
精霊像(左), 鳥のトーテム(右)
精霊像(左), 切妻装飾仮面(右)
長老の腰掛(左), 豊穣祈願の呪いの彫像(右), 手持太鼓(奥)他
木枕
精霊の仮面
精霊像(左), 精霊の仮面(中央,右)
戦闘用楯(左,中央), 飾り楯(右)
妊婦像(左), 豊穣祈願の像(中央), 農耕儀礼の精霊像(右)
農耕儀礼の精霊像(左), ヤムイモの精霊像(中央), 精霊像(右)
農耕儀礼の精霊像
豊穣祈願の像
両性具有(中央), ワニの祖先像(左), ヘビの精霊像(右)
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