美術展巡り41 難波田龍起展  ~東京オペラシティアートギャラリー~

7月から東京オペラシティアートギャラリーで ‘難波田龍起展’ が開催されています。

難波田龍起は本ブログ(作家紹介8)で昨年紹介しましたが、大規模展は1987年の国立近代美術館、2005年のオペラシティアートギャラリーでの展覧会から数十年ぶりの開催となります。難波田龍起・史男親子は当館 ‘寺田コレクション’ の中心的な作家です。

難波田龍起展,2025 東京オペラシティアートギャラリー
インディアンレッドの時,1990(左),緑の形象,1991(右)
たたかいの日々,1963 世田谷美術館蔵(左),青のコンポジション,1963 東京都現代美術館蔵(右)
不思議な国C,1984 世田谷美術館蔵(左),原初的風景A,1987 東京国立近代美術館蔵(右)
無窮A(左),無窮B(右),1990

難波田氏は戦後抽象絵画を描き始め、92歳で亡くなるまで生涯にわたり抽象画を制作してきました。1950~60年代のアンフォルメルの影響を受けながらも、アクションペインティングとは異なる静寂で内省的な作風の抽象絵画を生み出してきました。

月と豹,1937 世田谷美術館蔵
原始彫刻,1951
色彩によるデッサン,1951
庭,1951
森,1951
私のパレット,1953
アブストラクトA,1954
即興詩 秋の詩,1954
昇天する詩魂B,1956 東京国立近代美術館蔵
発生,1959 東京国立近代美術館蔵
コンポジション,1963
青のコンポジション,1963 東京都現代美術館蔵
たたかいの日々,1963 世田谷美術館蔵
窓,1964
コンポジション,1965 東京国立近代美術館蔵
紫苑,1969 個人蔵
群像,1970
昇天,1976 東京国立近代美術館蔵
飛翔,1978
群像A,1980
円の内と外,1982 世田谷美術館蔵
哲学の杜A,1982
無窮A,1990
無窮B,1990
暁,1991
朝の光,1991
生の記録3,1994
生の記録4,1994

昨今の現代アートと呼ばれる作品の多くは、アイディアに満ちており斬新で奇抜。鑑賞者にとって刺激的でメディアからも注目を集めます。

いっぽう、戦後 現代美術の黎明期に独自の表現を模索し構築してきた難波田龍起をはじめとする多くの作家たち。昨今アート好きの若者が多数訪れるオペラシティでの難波田展。是非この機会に先駆的な日本の抽象作家に触れてほしいと思います。

水彩・ペン画
水彩・ペン画
水彩・パステル・ペン画
水彩・パステル・ペン画
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