限りなく細く長い人物像。 唯一無二の彫刻を生み出した1901年スイス生まれイタリア系彫刻家 アルベルト・ジャコメッティ
ジャコメッティは私がコンスタンティン・ブランクーシ(美術展巡り5)とともに好きな彫刻家の一人です。ブランクーシが人物の顔など フォルムを極限まで単純化しているのに対して、ジャコメッティは人物の骨格しか残らないほど極限まで肉をそぎ落としているのが大きな特徴です。


究極に無駄を削り落とした人物像は、気高く孤高の存在感を際立たせます。これらの作品群はブランクーシ作品と同様に、その場の空気を支配するかのような緊張感をもたらします。










ジャコメティーは絵画も多く制作していますが、いずれの作品も激しく鋭利な筆触が鑑賞者の内面をえぐるような緊迫感を与えます。



国内では2017年に国立新美術館で大規模な展覧会が開催され、小さな彫刻作品だけでなく これまであまり見ることがなかった巨大立像も多数展示されました。



制作途上で自らの作品を極限まで削り、最後は破壊してしまうことも多かったといわれています。
人間の本質を彫刻作品として表現することが彼の願いだったのだと思います。
