白と黒のモノクロームで描かれた抽象絵画が代表作のアクション・ペインター フランツ・クライン
1910年アメリカ・ペンシルバニア州生まれのフランツ・クラインは、40歳のときに個展で発表した白と黒の線と面で構成されたダイナミックな抽象絵画によって、一躍 抽象表現主義あるいはアクション・ペインターとしての地位を築きました。

彼の ‘黒’ を引き立たせた大胆でエネルギッシュなマチエルによる平面作品は、日本の前衛書のような(白色部分の)余白空間を連想させますが、作家自身は白色も黒色と同等の意義を持ち両色で描いた絵画であると語っています。








何も描かなれない余白空間に想いを巡らすのは東洋的な感性といえますが、私などは自然と ‘有と無’ による対比が生み出す ‘美’ と捉えてしまいます。






作者の意図はともあれ、フランツ・クラインは、同じアクション・ペインターで抽象表現主義作家であるジャクソン・ポロックやデ・クーニング、マーク・ロスコらとは個性を異にする希有な作家であると思います。

