この春から夏にかけて、上野の東京都美術館で ‘MIRÓミロ展’ が開催されています。
ジョアン・ミロは1893年カタルーニャ州・バルセロナ生まれ。ピカソとともに20世紀を代表するスペインの抽象画家です。今回の展覧会では、彼のシュルレアリズム時代からパリ時代、さらにアメリカ時代まで作風の変遷とともに作品が紹介されました。

ミロでもっとも想像しやすい作品は、パリ時代の ‘星座シリーズ’ など自由な線描と原色に近い明るい色彩を用いた抽象絵画だと思います。中には大きな余白を残した ‘書(calligraphy)’ を連想させる作品もあります。
私は、アメリカで隆盛した現代美術を知る以前は、ピカソやミロが大好きで、新宿など百貨店で催された展覧会に出かけたのを覚えています。ふたりの画家に共通するのは、絵画表現は ‘どこまでも自由’ であること。





確実な技術を持ちながらも、様式や既成概念にとらわれない ‘意図や計算のない表現’。これを実現することはとても難しいことだと思う反面、新たな作品を ‘創造’ するためには不可欠なことだと感じます。










今回の展覧会では1970年代のアメリカ時代に描かれた作品が印象的でした(この展示エリアのみ写真撮影可)。アクションペインティングなど抽象表現主義の影響が感じられ、自由でおおらかな作風に加え 激しさや生々しさなどが随所にみられ、パリ時代とは異なるリアリティに満ちたミロ作品を体験できたように思いました。





