現代を代表するビデオアートの第一人者 ビル・ヴィオラ
先日7月12日、印象深いビデオ・アーティストが73歳で亡くなりました。
ビル・ヴィオラは1951年アメリカ・ニューヨーク生まれ。ビデオアートの巨匠 ’ナム・ジュン・パイク’ の助手の経験があり、1990年代後半から2000年代にかけて、独自の世界観を持つ壮大なビデオ作品を多数残してきました。
主な作品は、水に打たれる人や 火に包まれる人が巨大なスクリーンに現れ、去って行く様をスローモーションで描いた ‘The Crossing(1996)’ 同じく大量の水に打たれる群衆をスローモーションで描いた ‘The Raft(2004)’




その他、‘Ocean without a Shore(2007)’ や ‘Fire Woman(2005)’など、いずれの作品も 水や炎を扱いながら人間の本質的なものを表現しているように思います。







彼が表現するテーマは人間がもつ根源的なもの。生や死、再生、恐怖や葛藤。これらを最先端の映像テクノロジーを用い、荘厳な世界を創出しています。





2006年に森美術館で国内初(アジア初)となる彼の大規模展覧会が開催されました。ビデオアートというこれまでのイメージを一新するほどの、全く新しい映像表現の世界を体感しました。斬新で神秘的。唯々引き込まれる作品、深く考えさせる作品、鑑賞者を高揚させる作品など。
国内の美術館で再び彼のビデオアート作品が公開されることを願っています。
