1909年アイルランド生まれ。ロンドンなどを拠点に活躍した20世紀を代表する美術作家 フランシス・ベーコン
ベーコンは独学で絵画を学び、ピカソに触発されて本格的に描き始めたと言われています。同性愛者であり、多くの作品にパートナーの男性像が描かれています。
フランシス・ベーコン自画像,1971
彼の絵画スタイルは、抽象を混在させた具象絵画です。人物像をモチーフにした作品がよく知られていますが、いずれも不気味で不穏な存在感を漂わせています。
十字架刑,1933
磔刑台の人物のための3つの習作,1944
磔刑台の人物のための3つの習作,1944
人物の習作Ⅱ,1946
頭部Ⅰ,1948
頭部Ⅵ,1949
十字架刑の断片,1950
大きくゆがめられた顔や身体。暴力性や退廃的な匂い…。人間の持つおぞましい深層部分を大胆かつ明瞭に平面絵画に表現しているように思います。私たち人間の多くが、見たくない 触れたくないと心の奥にしまい込んでいる部分をあえて平然とさらけ出しているようです。
草むらにひざまずく男,1952
2人の人物,1953
ベラスケスによるインノケンティウス10世の肖像画後の習作,1953
犬を連れた男,1953
走る犬のための習作,1954
肉と人物,1954
青い服の男Ⅶ,1954
映画『戦艦ポチョムキン』の看護師の習作,1957
チンパンジーの習作,1957
彼の作品は21世紀の今なお世界中で人気です。2013年春に東京国立近代美術館で大規模な展覧会が開催されました。私がそれまで抱いていた ‘暗くてあまり好みではない作家’ の想いは一変しました。
歩く人物,1960
ジョージ・ダイアーの肖像,1966
ジョージ・ダイヤー・クラウチングの肖像,1966
ヘンリエッタ・モラエスの肖像,1966
ジョージ・ダイアーの3つの習作,1966
ジョージ・ダイアーの3つの習作,1969
ベッドに横たわる2人の人物と付き添いの人々,1968
鏡の中のジョージ・ダイアーの肖像,1968
闘牛のための習作,1969
磔刑のための3つの習作,1962
間近で見る生のベーコン作品は、不気味でありながらもダイナミックな筆触や鮮やかな色彩が生き生きと迫ってくるようで、人間臭い作品群はとても魅力的でした。以降 ベーコンは好きな作家の一人となりました。
三連祭壇画 – ジョージ・ダイアーを偲んで,1971
戸口に立つ女性ヌード,1972
三連祭画壇 8月,1972
3人の人物と肖像画,1975
ミシェル・レイリスの肖像,1976
肖像画の習作,1981
トリプティック 1944 第2 版,1988
三連祭壇画 1944第2版,1989
トリプティック 1944 の第2 版,1988
一度体感すると また見たくなるような、中毒性のある絵画かもしれません。再び国内で彼の作品展に出会えることを願っています。