美術展巡り72 ロン・ミュエク展  ~森美術館~

4月のGWから9月末まで、六本木の森美術館で ‘ロン・ミュエク展’ が開催されています。

開催初日に1度訪れましたが予約制で満員とのこと、6月に再訪しました。ロン・ミュエクといえば十和田市現代美術館に常設展示されている巨大人物像 ‘Standing woman’ が有名ですが、これまで作品を生で見たことはありませんでした。

ロン・ミュエク展, 2026 森美術館

話題性抜群の当展には多くの来場者が訪れており、会場はインスタ映えしそうな巨大像にスマホをかざす若者たちで一杯でした。

ミュエクは1958年オーストラリア生まれの現代美術作家。巨大で(あるいは小さく)リアルな人物像をこれまで一貫して制作してきました。

枝を持つ女,2009 カルティエ現代美術財団蔵
枝を持つ女,2009 カルティエ現代美術財団蔵
枝を持つ女,2009 カルティエ現代美術財団蔵
イン・ベッド,2005 カルティエ現代美術財団蔵
イン・ベッド,2005 カルティエ現代美術財団蔵
イン・ベッド,2005 カルティエ現代美術財団蔵
若いカップル,2013 ヤゲオ財団コレクション
若いカップル,2013 ヤゲオ財団コレクション
ゴースト,1998,2014 ヤゲオ財団コレクション
ゴースト,1998,2014 ヤゲオ財団コレクション
ゴースト,1998,2014 ヤゲオ財団コレクション
買い物中の女,2013 タデウス・ロパック蔵
買い物中の女,2013 タデウス・ロパック蔵

会場を一回りして、展示空間が広い割に作品数が少ないなと思っていたところ、当作家は過去30年間の制作期間で作品数は僅か49点とのこと。このうちの11点が今回の展覧会で紹介されました。巨大で精巧な人物像を制作するのに何年もかかるのだと思いました。

マスクⅡ,2002 個人蔵
チキン,マン,2019 クライストチャーチ・アート・ギャラリー蔵
チキン,マン,2019 クライストチャーチ・アート・ギャラリー蔵
エンジェル,1997 個人蔵
エンジェル,1997 個人蔵
船の中の男,2002 個人蔵
ダーク・プレイス,2018 ZAMU蔵
マス,2016-2017 ビクトリア国立美術館蔵
マス,2016-2017 ビクトリア国立美術館蔵
マス,2016-2017 ビクトリア国立美術館蔵
マス,2016-2017 ビクトリア国立美術館蔵
マス,2016-2017 ビクトリア国立美術館蔵

いずれの人物像も、まるで本物を生き写したように見えますが、どこか愁いを帯びた表情をしており、人間の内面を増幅し映し出しているように感じました。鑑賞者は共感とともに内省的な没入感に浸ることになります。そこが、ミュエク作品の大きな魅力だと思いました。

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