美術展巡り66 拡大するシュル・レアリスム展  ~東京オペラシティアートギャラリー~

東京オペラシティアートギャラリーで ‘拡大するシュル・レアリスム展’ が開催されています。

拡大するシュル・レアリスム展, 2026年 東京オペラシティアートギャラリー

‘シュル・レアリスム’ は超現実主義と呼ばれ、フランスの詩人アンドレ・ブルトンが提唱してからおよそ100年が経ちました。代表的な作家に、サルバドール・ダリ、ルネ・マグリット、マックス・エルンスト、マン・レイなどが挙げられます。

アンドレ・ブルトン,イヴ・タンギー,ヴァランティーヌ・ユゴー,ジャネット・タンギー〈甘美な死骸〉,1933年頃 岡崎市美術博物館蔵
サルバドール・ダリ〈ダリの太陽〉,1965 岡崎市美術博物館蔵
サルバドール・ダリ〈幽霊と幻影〉,1934年頃 大阪中之島美術館蔵
サルバドール・ダリ〈ポスター オーヴェルニュ,フランス国有鉄道 〉,1969 サントリーポスターコレクション 大阪中之島美術館寄託
ルネ・マグリット〈レディ・メイドの花束〉,1957 大阪中之島美術館蔵
ルネ・マグリット〈王様の美術館〉,1966 横浜美術館蔵
作者不詳〈ポスター これはマグリットではない〉,1983 宇都宮美術館蔵
マックス・エルンスト〈偶像〉,1926 大阪中之島美術館蔵
マックス・エルンスト〈偉大なる無知の人〉,1974 岡崎市美術博物館蔵
マックス・エルンスト〈カルメン修道会に入ろうとしたある少女の夢〉,1929-30 岡崎市美術博物館蔵
マックス・エルンスト〈慈善週間あるいは七大主元素〉,1934 うらわ美術館蔵
マックス・エルンスト〈慈善週間あるいは七大主元素〉,1934 うらわ美術館蔵
マックス・エルンスト〈慈善週間あるいは七大主元素〉,1934 うらわ美術館蔵
マン・レイ〈アンドレ・ブルトン〉,1923 東京都写真美術館蔵
マン・レイ〈セルフ・ポートレイト〉,1932 東京都写真美術館蔵
マン・レイ〈ねじとりんご〉,1931 東京都写真美術館蔵

本展覧会では、これらの作家らに加え、ダダイストでコンセプトアートの先駆者マルセル・デュシャン、同じくダダイズムのジャン・アルプ、アッサンブラージュ(立体的なコラージュ)のジョセフ・コーネルなど、シュル・レアリスムに影響を受けた作家が幅広く紹介されました。

マルセル・デュシャン〈折れた腕の前に〉,1915,〈瓶乾燥器〉,1914,〈罠〉1917 京都国立近代美術館蔵
マルセル・デュシャン〈帽子掛け〉,1917,1964 京都国立近代美術館蔵
マルセル・デュシャン〈帽子掛け〉,1917,1964 京都国立近代美術館蔵
マルセル・デュシャン〈トランクの中の箱〉,1935-41,1963-65 京都国立近代美術館蔵
ジャン(ハンス)・アルプ〈ひと,ひげ,へそ〉,1950 豊田市美術館蔵
ジャン(ハンス)・アルプ〈灰色の上の黒い形態の星座〉,1937 豊田市美術館蔵
ジャン(ハンス)・アルプ〈植物のトルソ〉,1959 大阪中之島美術館蔵
ジョセフ・コーネル〈無題(月の表面)〉,1940年代 大阪中之島美術館蔵
ジョセフ・コーネル〈無題〉,1930年代 大阪中之島美術館蔵
ジョセフ・コーネル〈無題〉,1930年代 大阪中之島美術館蔵

展示された作品の大半は既視感があり、国内の美術館が収蔵している作品で構成されていたのだと思います。1世紀ほど前の当時としては、かなり実験的な要素が強かった本主義も、現代においては古典的に映ります。

ヴィクトル・ブローネル〈誕生の球体〉,1939 岡崎市美術博物館蔵
フランシス・ピカビア〈黄あげは〉,1926 大阪中之島美術館蔵
イヴ・タンギー〈失われた瞳〉,1929 豊田市美術館蔵
ジョルジオ・デ・キリコ〈福音書的な静物Ⅰ〉,1916 大阪中之島美術館蔵
イサム・ノグチ〈ラジオ・ナース デザイン〉,ユージン・F・マクドナルド〈ガーディアン・イア デザイン〉,ゼニス・ラジオ・コーポレーション制作,1937-38 宇都宮美術館蔵
アドルフ・ムーロン・カッサンドル〈ハーパース・バザー誌1936年8月号表紙,,1936 サントリーポスターコレクション,大阪中之島美術館寄託
ジョアン・ミロ,ポール・エリュアール著〈あらゆる試練に耐えて〉,1958 うらわ美術館蔵
ジョアン・ミロ〈カイエ・ダール9巻1-4号所収ステンシルによるタペストリー〉,1934頃 埼玉県立近代美術館蔵
ヘルベルト・バイヤー〈原画 生の驚異,耳〉,1934 宇都宮美術館蔵
インジフ・シュティルスキー〈この頃の針の先で〉,1934-35 東京都写真美術館蔵
モーリス・タバール〈ジャルダン・デ・モード〉,1937 個人蔵
モーリス・タバール〈無題(自写像野コラージュ〉,1930 東京都写真美術館蔵
スタジオ65〈ソファ, ボッカ〉,1970,1972 国立国際美術館蔵

それでも、シュル・レアリスムを現代に置き換えると、平面や立体を越えた映像作品、あるいはCGやAIなど最新メディアを駆使した最先端の現代アートに相当するのかもしれません。

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