2月から5月のGW明けにかけて、六本木の国立新美術館で ‘テート美術館 YBA&BEYOND世界を変えた90s英国アート展’ が開催されています。
本展は、英国で1980年代から2000年初頭にかけて当時の若い作家らが制作した作品を顧みる企画展です。タイトル中の ‘YBA’ はヤング・ブリティッシュ・アーティストを示します。約60名の作家による、絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど様々な手法による作品が100点以上展示されました。
フランシス・ベーコン〈1944年のトリプティクの第2ヴァージョン〉,1988
ギルバート&ジョージ〈裸の目〉,1994
マーク・ウォリンジャー〈半兄弟の競走馬(イグジットトゥノーウェアとマキャベリアン)〉,1994-95
リチャード・ハミルトン〈一体何が今日の家庭をこれほどに変えているのか?〉,1992
アニャ・ガラッチョ〈ブロークン・イングリッシュ,1991年8月〉,1997
アンジェラ・ブロック〈ウェストハム – サッカーの歌のための彫刻〉,1998
アンジェラ・ブロック〈ウェストハム – サッカーの歌のための彫刻〉,1998
ヴォルフガング・ティルマンス
ヴォルフガング・ティルマンス
ヴォルフガング・ティルマンス〈JAL〉,1997
ヴォルフガング・ティルマンス〈鍵〉,2002
ヴォルフガング・ティルマンス〈みなとみらい21〉,1997
ヴォルフガング・ティルマンス〈ザ・コック(キス)〉,2002
ヴォルフガング・ティルマンス〈アレックス〉,1997
ヴォルフガング・ティルマンス〈木に座るルッツとアレックス〉,1992
ヴォルフガング・ティルマンス〈階段の柱に掛けられたグレーのジーンズ〉,1991
ヴォルフガング・ティルマンス〈座るケイト〉,1996
多くの作品は、当時の英国社会、人種や労働格差、闘争や暴動、不安や恐怖など混迷する社会情勢に対する問題提起や意識付けをしているように感じました。
コーネリア・パーカー〈コールド・ダーク・マター,爆発の分解イメージ〉,1991
ゲイリー・ヒューム〈ローマ・コラージュ〉,1992
ゲイリー・ヒューム〈ローマ・コラージュⅣ〉,1992
サラ・ジョーンズ〈ダイニングルーム(フランシス・プレイス)〉,1997
トレイシー・エミン〈モニュメント・バレー(壮大なスケール)〉,1995-97
ジェレミー・デラー〈世界の歴史〉,1997-2004
デイヴィッド・ロビリヤード〈早くイッて,笑って〉,1997
サイモン・パターソン〈おおぐま座〉,1992
モナ・ハトゥム〈家〉,1999
ジム・ランビー〈スカは死んでいない〉,2001
レイチェル・ホワイトリード〈無題(24のスイッチ)〉,1998
サラ・ルーカス〈煙草のおっぱい(理想化された喫煙者の椅子Ⅱ)〉,1999
マーク・クイン〈逃げる方法が見当たらないⅣ〉,1996
ジュリアン・オピー〈ゲイリー,ポップスター〉,1998-99
ジュリアン・オピー〈車?〉,1998-99
ジュリアン・オピー〈都市の風景?〉,1998-99
リサ・ミルロイ〈フィンズベリー・スクエア〉,1995
スティーヴン・ピピン〈コインランドリー=ロコモーション(スーツ姿で歩く)〉,1997
マーク・フランシス〈起源〉,1992
マイケル・クレイグ=マーティン〈知ること〉,1996
ルベイナ・ヒミド〈二人の間で私の心はバランスをとる〉,1991
グレイソン・ペリー〈私の神々〉,1994
会場を回った感想は、いずれの作品もタイトルやサブタイトル、あるいは解説文を読んで初めて作者の意図が理解できるほど難解で、極めてコンセプト色が強いと感じました。また、各作家の思想の独自性と個性の強さを感じました。鑑賞者側は視覚や感覚ではなく思考(熟考)による理解が求められ、英国アートは少し理屈っぽいアートだと思いました。