この3月まで東京オペラシティアートギャラリーで ‘アルフレド・ジャー(あなたと私、そして世界のすべての人たち)展’ が開催されました。

アルフレド・ジャーは、1956年チリ生まれ。彼が題材とするのは、一貫して世界各地で起きている戦禍や悲劇、社会の不均衡など。これらを写真や映像、あるいは立体的なインスタレーションなどの作品を通じて提起しています。











彼自身がチリの国内クーデターによってできた独裁政権を逃れてアメリカに移住した経験もあり、世界における地政学的な出来事に対する独自の視点で捉えた独創的な表現が際立ちます。遠い世界の果てで起きている出来事も私たちと決して無関係ではないのだと。






殆どの作品は、各々の事象に対して ‘正義や悪’ などを明確に示すのではなく、どのように解釈するか、またどう感じるかは鑑賞者に委ねられています。世界の状況を憂うのか、一縷の望みを抱くのか、また作品と対峙して難解と感じるか、皮肉めいて理屈っぽいと感ずるか、素直に感情移入するか、人それぞれだと思いました。







いずれ、本展覧会の鑑賞を通じて何かしら引っかかるものがあれば、それは作者の意図が伝わっているものだと思いました。
