美術展巡り44 新コレクション展  ~UESHIMA MUSEUM~

渋谷のUESHIMA MUSEUMで ‘新コレクション展 創造的な出会いのためのテーマ別展示’ が今年の6月から始まっています。

UESHIMA MUSEUMは、2024年に渋谷区にオープンした新たな美術館です。現代アートコレクターでオーナーの植島幹九郎氏が所有する650点以上のコレクションを、渋谷教育学園内に植島タワーとして改装した ‘UESHIMA MUSEUM’ で一般展示を始めたものです。

オープニング展は2024年6月に始まり1年間の長期にわたり開催され、2025年5月に盛況のうちに閉幕しました。新感覚の現代アート展示は多くの反響を呼びました。

草間彌生〈靴を履いて野にゆこう〉,1979
草間彌生〈今こそわが芸術のおとづれをまっているワタシ ハナバナしいわが心のナグサメのおとづれをまっている いつ年月をえてしらぬまにわたしは今日のわたしはさみしかったので空の白いクモみつめたのだ〉,2021
ゲルハルト・リヒター〈Canary LandscapesⅠ〉,1971
ゲルハルト・リヒター〈untitled〉,1989
ゲルハルト・リヒター〈Abstract Bild〉,1990
ゲルハルト・リヒター〈Cage1〉,2006
ライアン・ガンダー〈By physical or cognitive means〉,2019-2020
ライアン・ガンダー〈On slow Obliteration, or How are you still hungry〉,2019
ピエール・ユイグ〈Idiom〉,2024
オラファー・エリアソン〈Eye see you〉,2006
オラファー・エリアソン〈Eye see you〉,2006
池田亮司〈dara.scan[n°1b-9b]〉,2011,2022
池田亮司〈dara.scan[n°1b-9b]〉,2011,2022
チームラボ〈Matter is Vold-Fire〉2022

今回は第2回コレクション展になります。展示は植島タワーの地下1階から5階までの各フロアで作家やテーマ毎に行われています。展示室はそれぞれ細かく分けられた部屋毎にドアを個別に開けながら出入りします。ドアを開けて始めて作品が目に入ってくるところは好奇心をくすぐるところです。

名和晃平〈PixCell-Deer #40〉,2015
名和晃平〈PixCell-Sharpe’s grysbok〉,2023
塩田千春〈Cell〉,2018
塩田千春〈上海での隔離〉,2021
塩田千春〈存在様態(髑髏)〉,2015
塩田千春〈State of Being(Two Chairs)〉,2012
ルイーズ・ブルジョア×トレーシー・エミン〈Just Hunging〉,2009-2010
トレーシー・エミン〈It’s what I’d like to be 〉,1999
ダン・フレイヴィン〈untitled(for Ad Reinhardt)1b〉,1990
シアスター・ゲイツ〈Slaves, Ex Slaves〉,2021
シアスター・ゲイツ〈Walking on Afroturt〉,2012,〈Night Stand for Soul Sister〉,2013

展示のテーマは1階~5階の順に「都市とポップ」「ゲルハルト・リヒターとジェームズ・タレル」「幾何と内省のコンポジション-常温の抽象」「ナラティヴと色彩のアウラ」「物質と感情のエンタングルメント」、地下1階が「宇宙と重力」です。

ピウス・フォックス〈Dasiachelnde Zeichensplel〉,2022
山田正亮〈Work E.369〉,1988-89
山田康平〈Untitled〉,2023
山田康平〈Untitled〉,2023
スプツ二子〈幸せの四葉のクローバーを探すドローン〉,2023
ベルナール・フリズ〈untitled〉,1984
ジョン・マドゥ〈Red Veil(Not a time to Dance)〉,2020
ギデオン・アバー〈Bathers in a warm afternoon〉,2020
ジャン=ミッシェル・オトニエル〈Pink Lotus〉,2015
ジャン=ミッシェル・オトニエル〈Oracle〉,2022
水戸部七絵〈remember love〉,2022

各フロアをつなぐ階段には杉本博司氏の写真作品が展示されていました。正面入り口前には‘ライアン・ガンダー’ 作の本物かと見間違えるほどの猫が横たわっていました。

杉本博司〈Manatee〉,1994
杉本博司〈Prospect Park Theater〉,1977
ライアン・ガンダー〈Sowing confusion amongst the titles,or the squatters〉,2020

UESHIMA MUSEUMを訪問したのは初めてでしたが、地下展示室の存在に気がつかず当フロアの作品を見逃してしまいました。今回は地上階で展示された作品のみ紹介させていただきます。次回は地下展示室を忘れないようにしたいと思います。

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