インド中央部に位置するマディヤ・プラデーシュ州に居住する先住民族、ゴンド族とパルダーン族によって描かれた絵画 ‘ゴンド・アート(ゴンド画)’
現在、20数名のゴンド・アーティストがインド内外で活躍しています。彼らの作品は、民族に伝承する ‘森に神が宿る’ という神話や民話などを通じて、森に生い茂る木々や葉っぱ、鳥や動物たち、村で生活する人々などをモチーフにしています。











デフォルメされた動植物のフォルム、明瞭な輪郭線や連続したパターンによる文様、原色に近い色使い。民族画でありながら、ポップアートのように色鮮やかでモダンな印象です。







ゴンド画の代表作家3名が手掛けた絵本「夜の木」が タムラ堂から出版されており、既に何刷も版を重ねるほどの人気です。


この絵本、印刷も製本もすべて手作り。1枚1枚 手漉き紙にシルクスクリーンで刷られており、本物の版画作品集でもあります。そのため、ページをめくる毎に紙面からインクの匂いが漂い、紙の表面に浮かぶインクの手ざわりを感じることもできます。版(刷)毎に表紙の絵が変わるのも特徴です。


「夜の木」や「世界のはじまり」など、身近な絵本からゴンド・アートを体験してみてはいかがでしょうか。