美術展巡り29 マシン・ラブ展  ~森美術館~

近未来を想像させる映像やインスタレーション作品を紹介した展覧会 ‘マシン・ラブ展’ が2025年2月から六本木の森美術館で始まりました。

本展覧会のキーワードは「‘VR(仮想現実)、AI(人工知能)、CG、3D、ゲーム、アニメーション、アバター、シミュレーション、テクノロジー・・・」といったところでしょうか。

国内外12組による新鋭のアーティストが紹介されています。

マシン・ラブ展,2025 森美術館
ビープル〈ヒューマン・ワン〉,2021
ビープル〈ヒューマン・ワン〉,2021
ビープル〈ヒューマン・ワン〉,2021
ビープル〈ヒューマン・ワン〉,2021

いずれも最先端の映像や音響技術を駆使し、各フロアの巨大空間にダイナミックでクリアな映像表現で視覚・聴覚に訴えかけます。

佐藤瞭太郎〈アウトレット〉,2025
佐藤瞭太郎〈アウトレット〉,2025
佐藤瞭太郎〈ダミー・ライフ〉,2025
佐藤瞭太郎〈ダミー・ライフ#40〉,2025
佐藤瞭太郎〈ダミー・ライフ#45〉,2025
佐藤瞭太郎〈ダミー・ライフ#53〉,2025
ルー・ヤン〈独生独死-流動〉,2022
ルー・ヤン〈独生独死-流動〉,2022
ルー・ヤン〈独生独死-流動〉,2022
ディムート〈総合的実態への3つのアプローチ, エリスのリンゴ, 独り言〉,2025
ジャコルビー・サッターホワイト〈メッター・プレイヤー(慈悲の瞑想)〉,2023
ジャコルビー・サッターホワイト〈メッター・プレイヤー(慈悲の瞑想)〉,2023
ジャコルビー・サッターホワイト〈メッター・プレイヤー(慈悲の瞑想)〉,2023
ジャコルビー・サッターホワイト〈メッター・プレイヤー(慈悲の瞑想)〉,2023
ジャコルビー・サッターホワイト〈メッター・プレイヤー(慈悲の瞑想)〉,2023

多くの作品は、極めて実験的で挑戦的。私たちが能動的に ‘鑑賞する’ というより、刺激に満ちた膨大な情報量のデータを ‘受け止める’ といった感想でした。例えると、心に響くというより脳に直接届くという感じでしょうか。

キム・アヨン〈デリバリー・ダンサー・シュミレーション〉,2022
キム・アヨン〈ゴースト・ダンサーズB〉,2022
シャウ・ジャウェイ〈シリコン・セレナーデ〉,2024
シャウ・ジャウェイ〈シリコン・セレナーデ〉,2024
ヤコブ・クスク・ステンセン〈エフェメラル・レイク(一時湖)〉,2024
ヤコブ・クスク・ステンセン〈エフェメラル・レイク(一時湖)〉,2024
ヤコブ・クスク・ステンセン〈エフェメラル・レイク(一時湖)〉,2024
ヤコブ・クスク・ステンセン〈エフェメラル・レイク(一時湖)〉,2024
アドリアン・ビシャル・ロハス〈想像力の終焉シリーズ〉,2023
ケイト・クロフォード, ヴラダン・ヨレル〈帝国の計算 テクノロジーと権力の系譜1500年以降〉,2023
藤倉麻子〈インパクト・トラッカー〉,2025
藤倉麻子〈インパクト・トラッカー〉,2025
藤倉麻子〈インパクト・トラッカー〉,2025
藤倉麻子〈労働のリズム〉,2025

それでも、サイエンスやテクノロジーが持つ将来への社会や人間に対する可能性を本展は暗示しているようで、現代はその模索過程にあるのではと思える展覧会でした。

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