女性作家らによる身体表現などのビデオ作品を紹介した ‘フェミニズムと映像表現展’ が東京国立近代美術館で2024年秋から冬にかけて開催されました。
1960~70年代は、ジェンダー規範の先駆けともいえる女性の権利や平等を求める運動が盛んな時期であり、同時にテクノロジーの進歩とともにテレビやビデオなど映像表現が急速に広がった時期でもあります。





当時の、女性のイメージやそのあり方などを問いかけたビデオ作品や、現在における社会や人間同士のつながりなど、多様な価値観が浸透する現代社会を生きる私たち鑑賞者に様々な印象を投げかけます。




古いブラウン管モニターによるビデオ映像は、最新のクリアな映像画面と比べると写りは荒く情報量も限定されますが、受けるインパクトはかえって強く感じました。






平面による絵画表現が個人的な表現を主眼としているのに対し、映像作品は社会的な問題点を提起するなど、よりメッセージ性が高い表現手法だと思いました。