1973年アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれの現代美術作家 レアンドロ・エルリッヒ
金沢市の新名所 ‘金沢21世紀美術館’ 開設以来の常設展示 ‘スイミング・プール’ は、国内で最もSNSに投稿されていると思われる作品です。
エルリッヒ作品の特徴は、建物や壁、ドアや階段、机や窓など 日常的なものを題材とし、錯覚やトリックなどを織り込んだ ちょっと不思議で遊び心に満ちた空間展示を演出しているところです。
いずれの作品も ‘これは何か変だぞ… どんな仕掛けがあるのかな?’ と想像しながら見て回るのが楽しくなります。ただ鑑賞するだけではない体験(体感)型作品といえます。鑑賞者が作品を覗き込み、その中に一緒に入り込んで初めて成り立つ作品がほとんどです。
彼の代表作 ‘スイミング・プール’ は2004年以降 金沢21世紀美術館で恒久展示されていますが、2017年には六本木の森美術館で新作を含めた大規模な展覧会が催され、61万人を動員するなど人気を博しました。
今回はそのときの展示作品を紹介しますが、体験型作品なので 画像だけだと作品の面白さは伝わりにくいかもしれません(私もいくつか作品中に映り込んでいます)。