インド出身の現代アーティスト N・S・ハルシャ
1969年インド南部マイスール生まれ。インド北部の美術学校で学んだ後、故郷に戻り製作を続けています。
ハルシャ作品は2017年に六本木の森美術館で ‘N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅’ として国内で初めて紹介されました。
彼の作品は 明確な具象とも抽象ともいえず、あるいはそのどちらともいえるような平面絵画です。題材や作風がとても独特かつユニークで、作品が発する佇まいが深く余韻として心に残ります。
大画面の多くの作品は、小さく描かれた無数の生活者やインド象などの反復によって構成されています。いずれも異なるポーズや表情をしているところに物語性があり、鑑賞者の想像力を喚起します。どの作品も非常にクールで普遍性を保ちながら、一方で ユニークで楽しいところや社会への風刺的な部分も垣間見られます。
世界のグローバル化によって、インド経済や社会情勢など国内や故郷マイスールが受ける影響など、日常的な生活者の視点から様々なインスピレーションを得て作品を描いているのだと思います。
今回は森美術館で行われた展覧会で紹介された作品を挙げさせていただきます。