ストリートアートの代表作家、アメリカ出身の‘キース・ヘリング’の展覧会が、2023年12月から森アーツセンターギャラリーで開催されました。
彼の作品は、ポップアート展などを通じて何点かを個別に見る機会はあれど、大作を含めまとまった形で鑑賞できるのは、山梨県北杜市小淵沢町を拠点とする‘中村キース・へリング美術館’をおいて他にありません。
ニューヨークの地下鉄構内での活動を発祥とする彼の作品群が今回、東京の大都会 六本木の地で紹介されるのは相応しいとの印象です。

キース・ヘリングといえば、躍動感のあるフリーハンド調の太く黒い輪郭線に、発色の良いベタのカラー色を連想することが多いと思います。今回の展覧会では入場して間もないコーナーで、黒板にチョークの線だけで描いた初期(地下鉄構内での活動期)の作品が紹介されており、特に目を引きました。


素朴でシンプルなその線描は、鑑賞者を作者の内側世界へ引き込むような不思議な引力を持ち、私を何度も見入らせることとなりました。
ちなみに、以前 ‘中村キース・へリング美術館’で購入した小さなデザインバッグは今もカメラ収納バッグとして大切に使っており、長男はユニクロのキース・へリング デザインジャケットを愛用しています。








